真っ黒な画面と、2人のクロコさん

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CASE 04 / BIOS & BLACK SCREEN真っ黒な画面と、2人のクロコさん

USB の口の不調を確かめに BIOS へ。待っていたのは、真っ黒な画面でした(2026/10/03〜10/12)

2026/10/12

メインPCの前の USB の口の調子が悪い。設定(BIOS)で直るのか、それとも本体の故障なのか。それを確かめに行っただけ、のはずでした。

ところが、再起動したら画面が真っ黒。何度電源を入れ直しても、真っ黒。……このページは、その朝の一部始終と、メインPCとサブPCの、2人のクロコさんが組んで原因にたどり着くまでの記録です。失敗も、そのまま書きます。

先に結論
設定は「有効」。それでも電気が来ない。
→ 本体の故障の見込みが高い。メーカーに問い合わせます。

BIOS の設定は、2回入って、何ひとつ変えていません。真っ黒な画面の正体は「故障」ではなく、映像がもう一方の画面に出ていただけでした(笑えないけど、笑うしかない)。

後日談(同じ日の昼)
……と、ここで終わるはずでした。

問い合わせの手紙を書き上げ、送る直前。メーカーが最初に聞くはずの「放電」――電源ケーブルを抜いて数分待つ――を試してみたら、前の USB-C でスマホの充電が始まりました。ハブも点灯。前の USB-A も毎秒36MB → 毎秒142MB。

BIOS を2回のぞき、問い合わせ文まで用意して、最後はケーブルを抜くだけでした(笑)。くわしくは、いちばん下の その後の成り行き で。

🎯 何をしたかったか

前の USB の口に、おかしなことが続いていました。

いつ口起きたこと
10/3〜5前の USB-A外付け SSD に写す途中で、接続が4回切れた。速さは毎秒36MB(サブPCにつなぐと毎秒252MB。SSD は無実)
10/11 夕方前の USB-CサブPCでは青く光る USB ハブが、まったく光らない。Windows の機器の一覧も、挿す前と後で1つも変わらない
10/11 夜前の USB-Cスマホをつないでも充電が始まらない(同じケーブルで、ほかの充電器ならすぐ充電)

後ろの口は元気です。前の口だけが、A も C もおかしい。設定で止められているだけなのか、本体が壊れているのか。それを BIOS(パソコンの一番奥の設定画面)で確かめたい。故障なら、交換を頼める期間のうちに、メーカーに連絡したい。

🛡 BIOS に行く前に ― クロコさんの段取り

「BIOS を見るだけ」と言っても、クロコさんは慎重でした。前の晩のうちに、これだけ用意してくれました。

段取りなぜ
メーカーの公式サイトで、BIOS の新しい版を探す公開されていたのは 1.07。わが家のPCに入っているのは 1.11。入れると古い版に戻ってしまうので、更新はしないと決めた
PC 全体のシステムイメージを NAS に取る万一 Windows が起動しなくなっても、丸ごと戻せるように(176GB・2時間16分)
回復用の USB を作って、中身を読み戻して確かめるそのシステムイメージを戻すときの、起動用
BitLocker(ドライブの暗号)の回復キーの場所を確認し、「保護の中断」の手順書を作るBIOS の設定を変えると、次の起動で回復キーを求められることがある。キーの数字は、会話にもファイルにも書かない
BIOS の確認リスト(A4 1枚)を印刷BIOS の画面にいる間、メインPCのクロコさんは眠っている。紙が頼り
サブPCのクロコさんへの引き継ぎ書を作り、NAS に置く私の案。「メインPCが眠っている間、サブPCのクロコさんに付き添ってもらえばいい」

引き継ぎ書には「見るだけなら何も変わらない。変える前に写真を撮る」「迷ったら、保存しないで出る」「自信がないときは分からないと言う。推測で『変えてよい』と言わない」と書いてありました。サブPCのクロコさんへの、先輩からの申し送りです。

😱 朝の事件 ― 画面が、真っ黒
  1. 07:49「おはようございます。今朝は、いよいよ、BIOS の確認です。」
  2. 07:51クロコさん:「(前の晩は電源を切って寝たので)朝の自動の作業を、いま手で動かしました。写真の取り込みが終わるまで、再起動は待ってください」 → 1分後に「再起動して大丈夫です」
  3. 07:58設定から再起動。BIOS へ……
  4. 08:00真っ黒。何も映らない。電源を切って、入れて、また真っ黒。何度やっても真っ黒
  5. 08:05冷静になって、ふだん見ていない画面への HDMI を1本抜いてみる → 映った! Windows が起動

全く、黒い画面しか見られませんでした。何度か、PCの電源をオン・オフしましたが、結果的には真っ黒のままで絶望してました。そこで、冷静になり、もしかしたら別な出力先に信号がいっている可能性を考えて、今のモニター以外へのHDMIケーブルを抜きました。

このPCには、HDMI で2つの画面がつないであります。Windows が動き出す前の画面(BIOS や起動のロゴ)は、PC が勝手に選んだほうの画面にしか出ないことがあります。私が見つめていたのは、選ばれなかったほうの画面でした。

戻ってきた私に、クロコさんはまず Windows の記録を読んで、こう教えてくれました。

時刻Windows の記録
07:58:47設定アプリから再起動 → 正常に終了
(約6分)記録なし = Windows の外(BIOS や画面の段階)で起きていたこと
08:05:17起動。異常終了の記録なし

「PC は壊れていません。Windows の中身にも影響はありません。BitLocker も有効に戻っています」。この一言で、やっと息ができました。

ちなみに前の日、サブPCで戻す練習をしたときにも、再起動したら画面が出なくて焦りました。原因は「モニターの入力が切り替わっていた」でした(戻してみる)。2日続けて、画面にだまされました(笑)。

教訓(クロコさんがその場で手順書に追記)
BIOS に入る前は、HDMI を1本だけにしてから再起動する。2本目は Windows が立ち上がってから挿し直す
私の教訓
真っ黒になったら、壊れたと決めつける前に「映像はどこへ行った?」を疑う。冷静になるのが、いちばんの道具
🤝 2人のクロコさん ― 眠る係と、付き添う係

🖥 メインPCのクロコさん

  • 前の晩に段取り(イメージ・回復 USB・確認リスト・引き継ぎ書)
  • BIOS の間は眠っている(PC ごと再起動するので)
  • 戻ってから、Windows の記録と写真を読んで答え合わせ

💻 サブPCのクロコさん

  • 引き継ぎ書を読んで、BIOS の間そばで相談に乗る
  • 私が画面の文字を打ち込む → どこを見るか・変えてよいかを一緒に考える
  • 結果を NAS の引き継ぎ書の下に書き足す

2人は直接は話せません。間をつなぐのは、NAS に置いた1つのファイル(引き継ぎ書)と、私です。リレーのバトンのように、同じファイルに書き足していきます。

1回目(08:20〜08:40)

  • HDMI を1本にして、ふつうの再起動 → Delete キーを連打 → 今度は BIOS が映った(ここまでが長かった)
  • サブPCのクロコさんの付き添いで、Main(BIOS は 1.11)、Advanced、AMD CBS の中を見る。USB という名前の項目が見当たらない
  • 結論:「設定で止められているのではなさそう」。何も変えずに「保存しないで出る」

ここで、写真の出番です。BIOS の画面は携帯で撮っていましたが、その場では送れません。iCloud を通って、Windows に戻ったメインPCへ届きます。メインPCのクロコさんは、届いた7枚を見て、すぐに言いました。

メイン
Advanced の一覧に「Onboard Devices setting」がありました。AMD CBS の中にも「NBIO Common Options」があります。この2つは中の写真がありません。USB の口の設定があるとすれば、ここが一番あやしいです。
私
今回、リアルタイムに写真を送れなかったので、こうしたことは予想されていました。当然、指摘のあった部分を見てきます。

メインPCのクロコさんは、サブPCのクロコさんへの「2回目の引き継ぎ」(見る場所・探す言葉・何か見つけてもその場では変えない手順)と、貼り付ける伝言を書いて NAS へ。私は2回目の BIOS へ。

2回目(08:50〜08:59)

  • サブPCのクロコさんの記録:「Onboard Devices には、USB の項目は特に無い、とのこと。NBIO の中は PSPP・GFX・Audio だけ」
  • そして、また写真が iCloud 経由でメインPCへ。メインPCのクロコさんが1枚目を開いて――
メイン
サブPCのクロコさんが見落としていたものが一つありました。Onboard Devices setting の中に「USBC Charging Mode」(USB-C から電気を送る設定)があり、「Enabled(有効)」になっていました。

文字の打ち込みだけでは、こぼれるものがある。でも写真で残しておけば、あとから別の目で拾える。1人目が見落としても、2人目が拾う。2人体制の本当の強みは、ここでした。

(サブPCのクロコさんの名誉のために:見落としの原因は、文字のやりとりでは全部の項目を確かめきれなかったこと。そしてサブPCのクロコさんは、引き継ぎ書のとおり「写真で確かめてほしい」と、ちゃんと書き残していました。)

🔍 朝の時点の結論
BIOS の「USB-C から電気を送る」設定は、有効。
それなのに、前の USB-C には電気が来ない。

→ 設定の問題ではなく、本体の故障の見込みが高い(断定はしない、がクロコさんの口ぐせ)。

→ 2回とも、設定は何も変えていない。だから、心配していた BitLocker の回復キーの出番もなし。システムイメージも回復 USB も、使わずに済んだ。でも、あったから安心して見に行けました。

……と、ここまでが朝の時点の結論です。このあと、まさかのどんでん返しが待っていました(→ その後の成り行き)。

✉ メーカーへの問い合わせ
✉メーカーへの問い合わせ文(そのまま)クロコさんが下書きした、日本語と英語の問い合わせ文。症状・確かめたこと・お願いの3つの柱。シリアル番号などは伏せています。サブページ →

材料は、全部この10日ほどの記録の中にありました。ハブのランプ、スマホの充電、SSD が切れた Windows の記録、BIOS の版、そして今朝の「USBC Charging Mode=Enabled」。クロコさんが、それをメーカーの人が一度で状況をつかめる順番に並べてくれました。送るのは私です。

……の、はずでした。結局この手紙は、送らずに手元で保留しています(理由は その後の成り行き で)。でも、いつでも出せる形で残してあるので、もしまた起きても慌てずに済みます。

🔁 うまくいかなかったこと
真っ黒な画面で、電源を何度も入れたり切ったり
映像がもう一方の画面に出ていただけ。Windows が動く前だったので、中身は無事。でも、心臓に悪い
写真をその場で送れなかった
BIOS の間はメインPCが眠っているし、iCloud で届くまで待つ。1回目は、見ていない場所が2つ残った
文字だけのやりとりで、見落とし
サブPCのクロコさんは「USB の項目は無い」と判断。写真には「USBC Charging Mode」が写っていた
写真の変換の部品が、Windows に止められた
HEIC の写真を読む Python の部品が、Windows の安全のしくみに止められた。クロコさんは何も言わずに Windows 自身の機能に切り替えて、写真を読んだ
記録の中の小さな誤り
PC を買った時期が「4月」と記録されていた。問い合わせ文を作るときに、ブログの記事(7/22 注文・7/23 到着)と突き合わせたクロコさんが気づいて直した。メーカーへの手紙に、間違った日付を書かずに済んだ
💡 分かったこと
1BIOS に入る前は、画面を1つに。2画面のままだと、BIOS が「見ていないほう」に出ることがある
2真っ黒=故障、とは限らない。まず「映像はどこへ?」。Windows の記録を読めば、どこで止まっていたかが分かる
3PC を止める作業は、2人体制で。止まるPCのクロコさんが準備と答え合わせ、もう1台のクロコさんが付き添い。間は1つのファイルでつなぐ
4見たものは、写真で残す。その場の判断は文字で、確かめはあとから写真で。2つの目で見ると、見落としが減る
5変える前に、戻れる道を作っておく。結局何も変えなかったけれど、イメージ・回復 USB・回復キーがあったから、怖がらずに見に行けた
6大がかりに調べる前に、メーカーが最初に聞くことを。再起動、そして電源ケーブルを抜いての放電。今回は、それで直った(笑)
📅 その後の成り行き(このページに書き足していきます)
  1. 10/12BIOS の確認(2回)と、問い合わせ文の下書き(ここまでが、このページの本文)
  2. 10/12メーカーの窓口を調べようと Amazon を開いたら、商品ページが消えていた(涙)。→ 注文履歴は残っていて、販売元は MINISFORUM JP直営店。保証は注文日から12か月と分かる
  3. 10/12問い合わせ文に、シリアル番号(本体の裏のシールを写真に撮り、クロコさんが BIOS の表示と1文字ずつ照合)と注文番号を入れて、送る準備ができる
  4. 10:41送る前に、メーカーが最初に聞くはずの「放電」を試す。スタートメニューからシャットダウン → 電源ケーブルを抜いて数分 → 起動
  5. 10:4x前の USB-C で、スマホの充電が始まった。ハブのランプも点き、Windows からも USB 3 の速さで見えた
  6. 10:5x前の USB-A:回復 USB のファイルを読むだけで測って、毎秒142MB(10/3〜5 は毎秒36MB)。USB 2.0 の上限を大きく超え、USB 3 の速さに戻った
  7. 保留メーカーへの問い合わせは送らずに保留。送る用の文は手元に残す
  8. これから新しい SSD で、書き込みの速さと、長い時間写しても切れないかを確かめる
  9. もし再発いつ・何をしたあとかを記録 → 放電で直るか → 繰り返すなら、そのときに問い合わせる(「放電で一時的に直るが繰り返す」は、より強い材料になる)

怖い結果が出ました。充電できます!

喜ぶより先に「怖い」が出たのは、なぜ固まったのかが分からないからです。クロコさんの見立ては、「本体が壊れていたのではなく、USB-C に電気を送る回路が止まった状態のまま固まっていた。再起動では電気が完全には抜けないので固まったまま。ケーブルを抜いて電気を空にしたら、回路が最初からやり直した」というもの(未確定)。

では、BIOS を2回見たのは無駄だったのか。私は、そうは思いません。設定が「有効」だと確かめてあったから、放電で直った意味がはっきりしました。それに、システムイメージ・回復 USB・2人体制の段取りは、次に PC を止めるときにも、そのまま使えます。

いちばんの教訓は、これです。大がかりに調べる前に、メーカーが最初に聞くこと(再起動・放電)を先にやる。……分かっていても、慌てていると忘れるんですよね(笑)。

💬 振り返って ― 幸せな試練

こうやって、いろいろな出来事がありましたが、本当に良い経験ができました。もし、バックアップの話がなければ、USB の問題にも気付かず、BIOS を見ることもなかったと思います。

その結果、それまで進めていた「バックアップの復元から、クロコさんの起動まで」の、本当に完璧に近いデモができました。こんなことがなければ、ここまで進めることも、体制を作ることもなかったでしょう。本当にメインPCが壊れたときに、メインのクロコさんが使えない状況で、様々な課題を解決することはできなかったと思います。

不幸中の幸いというよりも、今になれば幸せな試練でした。

クロコさん、ありがとうございました。これで、安心して、システムの運用ができます。

ここで使った機器や道具:Mini PC 2台(メイン・サブ)、NAS、iPhone、印刷した確認リスト1枚。BIOS の写真は、部屋やシリアル番号が写っているので載せていません。

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