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CASE 06 / VOICE CLONE自分の声でナレーション ― 音声クローンの進め方
インストールから実用まで。その夜に試した結果も(2026/10/21)
プレゼンや YouTube のナレーションを、自分の声で読み上げさせたい。10月19日の夜、ブラウザ版のクロコさんと相談し、その内容を翌日、村のクロコさんに渡して、道具を比べてもらいました。
このページは、インストールから実用までの進め方です。その夜に、さっそく段階1を試しました。結果は下の「🎙 やってみた」と「🔁 うまくいかなかったこと」に書き足しています。
「漢字の読み間違い」を見つけて直すこと。
道具は、日本語専用で学習のいらない Irodori-TTS。入れる場所は、村のクロコさんから呼び出せる Ubuntu(WSL2)の中に決めました。
結果:約40秒の録音で、「自分の声に似ています」「自然に聞こえます」。家族に聞かせたら、「言われないと気付かないレベル」だそうです。下の「🔊 聞いてみる」で聞けます。
- 自分の声のナレーション。YouTube ですぐに使うわけではありませんが、将来は必須になるかもしれません。
- いちばんの問題は、漢字の読み間違い。漢字の入った原稿と、読み上げた音声を聞き比べて、間違いを見つけ、できれば自動で直したい。
- 決まり:すべてこの PC の中で(声のデータを外に出さない)、追加の費用はかけない、まねる声は自分の声だけ。
| 道具 | 学習なしで声をまねる | CPU で | ひとこと |
|---|---|---|---|
| Irodori-TTS(選んだ) | できる(約30秒の録音) | 動く(軽い版あり) | 日本語専用。読みの正答率 約93%。MIT |
| GPT-SoVITS | できる(数秒から) | 動くが遅め | 日本語も可。評価が割れる |
| Style-Bert-VITS2 | できない(学習が前提) | 読み上げは速い・学習は GPU が必要 | 段階2の本命(Colab で学習) |
この PC には NVIDIA の GPU がないので、CPU で動くことが条件です。まず Irodori-TTS で試し、物足りなければ段階2として Style-Bert-VITS2 を Colab で学習させます。
この PC は、環境構築のときに3つの層(① Windows11 ② Ubuntu(WSL2) ③ Docker)を整えました。ふだんのクロコさんは①の Windows で動いていますが、②の Ubuntu も呼び出せます。
調べてもらうと、この PC は Windows の守りの機能「スマート アプリ コントロール」がオンでした。この機能がオンだと、音声の道具の Python が起動の時点で止められた、という報告があります。しかも、一度切ると Windows を入れ直さないと戻せません。そこで、この機能の対象にならない Ubuntu の中に入れることにしました。
やっと、最初の手間が生きてきます。
私が Ubuntu のクロコさんに切り替える必要はありません。ふだんはいまのまま、必要なときだけ Ubuntu を呼び出す使い方です。必要な容量は、道具一式とモデルで 約6〜9GB(多めに見て 10GB)でした。
| 順 | 段階 | すること | 誰が |
|---|---|---|---|
| 1 | 入れる | Ubuntu に作業場所を作り、Irodori-TTS と道具一式(CPU 版)を入れる | クロコさん |
| 2 | モデル | 軽い版(0.9GB)と標準版(3.1GB)を用意する | クロコさん |
| 3 | 試し | 自分の声を使わずに一文読ませ、動くこと・かかる時間を確かめる | クロコさん |
| 4 | 録音 | 静かな部屋で、ふだんのナレーションの調子で約30秒(短く分けて数本) | 私 |
| 5 | 自分の声で | 「こんにちは。今日は、奥日光の冬景色をお届けします。」を読ませ、聞き比べる | 私が聞いて決める |
| 6 | 仕組みにする | 原稿から1文ずつ読み上げ → つないで mp3。「ナレーションを作って」の一言で | クロコさん |
| 7 | 読み間違いの点検 | 原稿の正しい読みと、音声を文字起こししたものを1文ずつ比べ、違う所を直す。直るまで繰り返す | クロコさんが作り、私が一覧を見る |
| 8 | 実用 | プレゼンや YouTube のナレーションに。YouTube では「合成されたコンテンツ」を申告する | 私 |
| 9 | 物足りなければ | 段階2:Style-Bert-VITS2 を Colab で学習 → 読み上げはこの PC で | 相談して決める |
昼に「今日、家に帰ったら、突っ込んでください。黙っていると、家に帰ろうの作業をやりそうです(笑)」と頼んでおいたら、帰宅したとたんに「声の分身、始めましょう」。突っ込まれました(笑)。
| 時刻 | 段階 | したこと |
|---|---|---|
| 17:30 | 入れる | Ubuntu に Irodori-TTS と道具一式(1.8GB)。クロコさんがコマンドで入れ、10秒ほどで済んだ |
| 17:33 | 試し | CPU 向けに速くした「MF 版」のモデル(3.1GB)で、自分の声なしで一文。4.6秒の音声を約8秒で作れた。私「とっても自然ですね!」 |
| 19:00 | 録音 | しまってあった専用の USB マイクを出してきて、クロコさんが作った録音の画面で6文(約40秒)。1文ずつ、録って・聞いて・録り直せる |
| 19:11 | 自分の声で | 5つの文を読ませた。私「自分の声に似ています」。ただ、気になる所もいくつか(下の🔁) |
| 19:24 | 聞き比べ | 1文ずつ、3通りずつ作って、私が A・B・C を聞き比べて選ぶ |
| 19:45 | 完成版 | 選んだ4文に仕上げ(音量のでこぼこをならす)をかけ、間を入れてつないだ。私「自然に聞こえます」 |
私の声をもとに、AI(Irodori-TTS)で作ったナレーションです(29秒)。録音したのは別の6文で、この4つの文は、私は一度も読んでいません。
読ませた文:「夢は夢、見るだけでも価値があります。しかし、チャレンジする心を持つことは、大切だと思います。栃木県の日光東照宮は、徳川家康を祀る神社です。陽明門の彫刻は、一日中見ていても飽きないことから、日暮らしの門とも呼ばれています。」
家族に聞かせたら、「言われないと気付かないレベル」だそうです。当初の目的は、果たせそうです。
※ AI で作った音声です。音声には、目に見えない透かし(電子透かし)が入っています。
- 「こんにちは」の頭が欠けた:録音のボタンを押してすぐ話したため。→ 押したら「いち、に」と数えてから読み、読み終えたら1秒黙ってから止める。
- 「チャレンジ」だけ大きい・割れる:「しかし、チャレンジする心を持つことは、大切だと思います。」で、3通りとも「チャレンジ」で崩れた。ひらがなで「ちゃれんじ」と書いてみたら、イントネーションが全部だめに。→ 作り直すより、仕上げで音量をならすほうが効いた。
- 2つの文を一度に読ませると、途中で速さが乱れた:→ 1文ずつ読ませて、あとでつなぐ。
- ほかに、最後に息を吸うような音が入る、「祀る」だけ小さい、「日光東照宮」「門」のイントネーションがおかしい、などがあった。どれも、3通りの中から良いものを選ぶことで避けられた。
ナレーションがうまくいったので、同じ夜に、家族や大切な人への語りかけ(あいさつ・名前・ねぎらい・問いかけの4文)も読ませてみました。
| うまくいかなかったこと | わけ | 直し方 |
|---|---|---|
| 「こんばん は」と切れる、名前を二度読む | 文を細かく分けすぎた。「こんばんは。」だけのような短い文は崩れやすい | 短いメッセージは分けずに、ひと息で読ませる |
| 朗読のよう、感情がない | 録音した6文がナレーションの原稿だったので、話し方までナレーションの調子をまねた(この道具は、録音の話し方をまねる) | 語りかけ用の録音を、もう1組録る |
| 抑揚が平ら | 仕上げで音量のでこぼこをならすと、抑揚まで平らになった | 語りかけでは音量をならさない(大きさをそろえるだけ) |
その夜のうちに、語りかけ用の7文(合わせて約31秒)を録り直しました。コツは「目の前の大切な人に話しかけるつもりで、少し笑顔で。読むのではなく、言う」。
- おはよう。今日も一日、無理しないでね。
- お仕事、お疲れさま。今日は、どんな一日だった?
- ありがとう。そう言ってもらえると、本当にうれしいな。
- えっ、本当に?それはよかったね。すごいじゃない。
- 大丈夫?少し疲れてるみたいだから、今日はゆっくり休んでね。
- 今度の休み、どこかおいしいものでも食べに行こうか。
- おやすみなさい。また明日ね。
🔊 聞いてみる ― 語りかけのサンプル
試したときの文には名前が入っていたので、名前の入らない文を新しく作って、同じ作り方(語りかけ用の録音・ひと息で・3通りから選ぶ)で読ませました。録音した7文とは別の文で、私は一度も読んでいません。
今日も遅くまで、よく頑張ったね。寒くなってきたから、温かくしてね。週末は、景色のきれいな所へ、ドライブしようか。いつも、本当にありがとう。
3通り作って、私が選んだのは C(約18秒)です。
※ AI で作った音声です。音声には、目に見えない透かし(電子透かし)が入っています。試したときの語りかけの音声は、名前が入っているので載せていません。
- ✅ 10/21(水)夜:1〜5(入れる・モデル・試し・録音・自分の声で聞き比べ)
- 次:6〜7(仕組みにする=1文ずつ・数通り作って選ぶ・仕上げてつなぐ/読み間違いの点検)
- その次:「姿の分身」(VRoid Studio でキャラを作り、VSeeFace で動かす)。どれも急ぎません
※ 続きは、進んだらこのページに書き足します。